無限の住人(8)

無限の住人(8)

逸刀流(いっとうりゅう)剣士三人を相手に死闘を演じる万次。
満身創痍で最後の相手・火瓦(ひが)に苦戦を強いられる万次。
絶体絶命の危機! そこに現れたのは――!? 一方、単身、逸刀流統主・天津影久(あのつかげひさ)を追う凛。
お尋ね者となってしまった凛は、関所を突破するため、「関抜け宿屋」を訪ねるのだった――。
加賀・伊羽指南所において、統主の伊羽研水(いばねけんすい)からの思わぬ申し出に戸惑いながらも己の思惑を吐露する天津影久(あのつかげひさ)。
一方、逸刀流剣士三人を撃破したものの、深手を負い、元・幕府隠密の絵師・宗理(そうり)に拾われた万次。
そこで万次は、かつて死闘を演じた剣士・凶戴斗(まがつたいと)と再会する。
凶は、妹の面影を重ねていた遊女・お恋の仇の手がかりを探していた。
「――その女の浮かばれねえ命……弔(とむら)わせてやるぜ、凶戴斗」「死罪に付されてなお、何処(いずこ)にも骸(むくろ)の残らぬ故もって『無骸』と称するなり」―― 明かされる百琳(ひゃくりん)の哀しき過去……。
万次への復讐に燃える尸良(しら)に売られ、逸刀流(いっとうりゅう)に捕らえられた末に苛酷な拷問をうける百琳。
そして、命懸けで百琳を守ろうとした真理路(しんりじ)の遺した手がかりを元に、無骸流最強剣士・偽一(ぎいち)はようやく百琳の居場所を突き止める。
凶戴斗(まがつたいと)vs.尸良(しら)! 死闘が幕を開ける――!! 凛(りん)を追い加賀へ向かう道中、万次(まんじ)の前に現れた狂剣士・尸良。
恋(れん)の仇討ちのため、万次と行動を共にしていた逸刀流(いっとうりゅう)剣士・凶戴斗は、万次の計らいで“地の利”を得、尸良との一騎打ちを迎える。
一方、天津影久(あのつかげひさ)は心形唐流(しんぎょうとうりゅう)併合のため、二代目心形唐流師範・伊羽研水(いばねけんすい)の娘・密花(ひそか)と婚礼を挙げる覚悟を決めるのだが……。
一年間の出稼ぎの旅から帰ってきたアルファを出迎えたのは、いつの間にかアルファの身長を越す程成長していたタカヒロだった。
アルファの初めて体験する一年。
それは、アルファが過去を通り過ぎた証――。
黄昏の時を生きる人々と過ごす、てろてろの時間をお楽しみあれ。
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